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3-1:全国ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。稲作の他にも畑作や果樹などの分野の取り組みもあるのでしょうか。

水田・水路は食料生産の場であると同時に湿地環境であるといえ、水べの動植物をはじめ、鳥類や昆虫類など多くの生きものが豊かに生息する場を生み出しています。このため、全国的には、水田や水田に関連する生態系の様々な生きものに配慮した取り組みの数が多く、農産物としてはお米での取り組みがより進んでいるといえるでしょう。特に、渡り鳥の一大越冬地となっている宮城県大崎市周辺ではラムサール条約登録湿地とされた水田をはじめ、大小さまざまな取り組みが草創期から行われてきています。
もちろん、畑や果樹園での取り組みもあります。畑では、定期的に近隣の草地から採草してたい肥にすることで、地域の草原・草地環境が維持されている事例や、周辺の湖から駆除された外来魚を肥料にして湖の環境を保全する事例など、地域循環型の資源利用により、地域の生態系保全に貢献する取組みが見られます。
また、果樹園では害虫・害獣の天敵を保護することで、営農にも役立つようにしている事例があります。たとえば、リンゴの若木をかじるネズミを狩る猛禽(フクロウなど)のために営巣木を残したり、巣箱を設置することは効果的です。また、害虫の天敵の昆虫が増えやすいように圃場内の環境を整えたりする取組みも各地で行なわれています。
このように、食料生産と生態系保全を両立させようとする取り組みは、農業の種類に限定されるものではなく、農業が自然の恵みと相互の関係があるものである以上、どんなところでも実施可能だといえるでしょう。
(事務局)

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