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2-2:水田へのビオトープの設置が、生態系の保全に有効と聞きました。どのような生きものに対して有効なのでしょうか。また設置する際のコツがあれば教えてください。

水田の中にビオトープ状の環境を作ることは、水辺の生きもの全般に有効ですが、とくに幼虫期を水中で過ごす昆虫(トンボやゲンゴロウ類など)や、カエルのオタマジャクシなどが成体になるまでの生息場所を確保する意味で有効です。
じつは、ビオトープ状の水辺環境を農法の一環として作る智恵は昔からありました。尻水(排水口)付近に作るのは主に水田の水はけを良くする目的で作られ、地域によって呼び名は異なりますが、「承(しょう)水路」、「てあぜ」、「江(え)」、などと呼ばれています。これに対し、水口(取水口)付近に作るのは「陽寄せ(ひよせ)」と呼ばれ、主に山間部で谷川の水を温めてから水田に入れるために作られています。
中干しの際にオタマジャクシやヤゴなどを避難させるためには尻水に設置するほうが有効ですが、その場合、泥が流入して埋まるのを防ぐために、水田本体とビオトープとなる溝や池の間に畦を設けることが有効です。畦はビオトープとなる窪みを掘った際の土を利用すると良いでしょう。
(事務局)

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