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現地研修(Part2 秋田会場) 開催結果概略
2010/11/22 現地研修(Part2 秋田会場) 開催結果概略
11月22日(月)にシャインプラザ平安閣秋田(秋田県秋田市)にて、「山村再生・現地研修(Part2 秋田会場)」を実施しました。あいにく小雨がちらつくなかでの開催となりましたが、約40名の方が参加されました。
当日は「基調講演」、山村再生プランの「事例発表」、「実習・パネルディスカッション」を実施しました。それぞれの概略は以下のとおりです。
基調講演「山村再生の技術と実践」 平田賢典委員(みずほ総合研究所㈱ 主任研究員)
平田委員からは、山村ビジネスとしての特有のマーケティングの必要や集落機能や都市との交流など、人と人との関係の重要性についてご講演いただきました(以下、平田委員のコメントを抜粋)。
- ビジネスを行う上では、山村の人々の「思い」がビジネスにつながらないことが一番残念である。そのため、「思い」をビジネスにつなげるような『共感のマッチング』が重要である。マーケティングの論理である4P、4Cなどは難しい話と思うかもしれないが、予備知識なのでぜひ勉強してほしい。
- 山村ビジネスのテーマの絞込みに当っては、「楽しい」「面白い」を大事にしてほしい。
- 時間がある時に、簡単な本でよいので、勉強して戦略を立てることをしてほしい。知識や戦略をもって、豊かな山村を再生してほしい。
事例発表
事例発表では、今年度の山村再生プラン実施主体の方々に、それぞれの取組の経緯や事業への想いについてご発表頂きました(以下、各発表者のコメントを抜粋)。
■「エコの森づくり」による地域活性化事業 ─ 山と海を結ぶ地場産業の活性化 ─ (平成22年度山村再生プラン)
佐藤龍男氏(男鹿森林組合 代表理事 組合長)
- 現状の地域経済の閉塞感の打開に山側からのアプローチとして、「山と海を結ぶ地場産業の活性化」を提案した。
- 「山栄えて海育つ」という発想から事業を考案し、2つの内容を実施している。1つ目は「ハタハタを育むエコの森づくり」である。「エコの森」を都市農村交流、観光教育の場と位置づけ、山と海とのつながりを共有する啓発事業である。その取組の中で、「食と観光をセットにした振興計画」をつくり、雇用の創出等につなげたいと思う。
■秋田内陸線沿線地域エコミュージアム構想づくり (平成22年度山村再生プラン)
三浦陽一氏(特定非営利活動法人秋田内陸線沿線地域エコミュージアム会議 代表理事)
- 現在の取組としては、秋田内陸線の沿線にサテライトを構築している。このサテライトは地域資源が集中している箇所であり、地域資源の発掘・見直し・発信にむけて、地元住民のほか、県内外の方にも参加して頂きながらワークショップを開催している。なお、サテライト間を結ぶ線を散策路・フットパスとして設けている。
- 沿線の地域資源を財産として確立し、それぞれの地域資源をつなぐ内陸線の魅力を発信していきたい。
実習・パネルディスカッション
実習・パネルディスカッションでは、ワークシートを用いた山村再生についての実習が行われ、事例発表者のお二方に、それぞれ取組について、再度分析して頂きました。
この実習を通じて、佐藤組合長からは、秋田の食文化「いぶり」に着目した燻製製品の開発を、三浦代表理事からは、地域資源の見直しの重要性などについてご提案頂きました。このお二方のご提案をもとに、山村ビジネスの展望について一般参加者の方々も交えて活発な意見交換が行われました。